ラドゥガの2024

５月になりました。馬産地では出産シーズン後半を迎えています。安達牧場では今年も子馬が誕生しています。

こちらは父モーニン、母ラドゥガの牝馬です。顔に大きな満月のような、丸い星がついているのが特徴です。

ラドゥガはツルマルボーイやシュウジと同じ浜本牧場さんの生産馬で、競走馬時代は中央１勝。松山弘平騎手を背に小倉の新馬戦を快勝しました。芝短距離が得意で、１勝クラスでも３着２回４着１回と、２勝目まであと少しの走りでした。

繁殖入り後は浜本牧場産で繁殖入りし、５番子のオトコイキ（牡２歳、父ミッキーグローリー）から安達牧場で繁殖生活となっています。そのオトコイキはサマーセールで７１５万円の値がつき、高い評価をいただきました。今年３月２１日のホッカイドウ競馬・能力検査ですでに走り、合格しています。馬体重は４６０ｋｇでした。

当歳の父は安達牧場と相性の良いモーニンです。モーニンの初年度産駒からは同じ新冠町産のブルーサンが今年の雲取賞を制し、ダートクラシックに駒を進めています。初年度産駒は１１２頭がデビューし、半数以上の５８頭が中央・地方で勝ち上がりました。父譲りのスピードとパワーを受け継ぎ、仕上がりの早い馬も目立っています。

当歳の母の父サクラバクシンオーはブルードメアサイアーとして非常に優秀です。名馬キタサンブラックをはじめ、芝短距離で活躍したファストフォース、ハクサンムーン、ビアンフェ、対照的に今年の青葉賞（芝２４００ｍ）でシュガークンが勝ち、こちらは日本ダービーの有力候補の一頭です。